投稿日:2018年3月8日

2018年の抱負は? 大宮 #ライター交流会 レポート

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2018年1月27日(土)、埼玉県さいたま市大宮区で新年1回目の #ライター交流会が開催されました。会場は、大宮のコワーキングスペース「7F」が管理しているパイオランドホテルの会議室です。

今回のコンセプトは「ライターの新年抱負会 2018」。大宮を中心に30名近いライターが集まり、それぞれの抱負を語りました。乾杯をしたあと、さっそくトークセッションが始まりました。

<登壇者プロフィール>

●中山記男(なかやま・のりお)

1978年静岡県三島市生まれ。さいたま市在住。ブロガー、ライター、フォトグラファー。2000年より旅と写真とレビューのブログ「エアロプレイン」を運営。同時にライター活動も開始し、創刊当初のR25やネット誌等に寄稿多数。その後「撮れるライター」としても活動をはじめ、2008年より運営するフォトストックは約1600万ビューを記録。年間に数十本ほどの撮影に関する講師も務める。
ブログ:http://airoplane.net/
Twitter:@norio_airoplane
Facebook:https://www.facebook.com/airoplane.net/

 

●橋本結花(はしもと・ゆいか)

1987年7月生まれ、大阪育ち。歌をうたうために高校卒業後、上京。海とひとり旅が好きで、30代は海外旅行にハマる予感。小学生の頃から毎日ブログを書いていたのが作詞作曲の原点。音楽の道を進む途中で、2016年に「ライター」という職業に出会い、今に至ります。いつか女性誌でコラムを書くのが夢。歌ったり作ったり書いたりしながら、自分らしい毎日を見つけながら暮らしています。Twitter:@yuika_0073

 

●関紋加(せき・あやか)

1988年生まれ、さいたま市出身。大学卒業後、事務職・アパレル販売員を経て、2015年ノオト入社をきっかけに、編集・ライターの世界へ。現在担当している案件は「ALICEY(https://www.alicey.jp/)」のほか、「マイカラット」「北欧、暮らしの道具店」の執筆など、女性向けのWebメディアが中心。さいたま市のお気に入りスポットは、北浦和公園と別所沼公園。Twitter:@sekiayaka_

 

●宮脇淳(みやわき・あつし)

1973年3月生まれ、和歌山市出身。雑誌編集者を経て、25歳でライター&編集者として独立。5年半のフリーランス活動後、コンテンツメーカー・有限会社ノオトを設立した。「品川経済新聞」編集長、コワーキングスペース「CONTENTZ」管理人、コワーキングスナック「CONTENTZ分室」オーナー。埼玉といえば15年くらい前、河村隆一さんファンクラブ会報誌の取材で加須市の米農家にお伺いし、稲刈り取材をしたことがあります。Twitter:@miyawaki

 

宮脇:司会進行の宮脇です。大宮に来るのは3回目くらいですね。大宮のコワーキングスペース「7F」さんにお声がけいただき、今回、交流会を開催させていただくことになりました。よろしくお願いします。

 

宮脇:それではQ&A方式で進めていきます。新年1回目ということで、まずは昨年を振り返っていきましょう。

 

●Q.1「2017年でもっとも印象に残った仕事は?」

橋本:私はもともとクラウドソーシングで仕事をしていて、それ以外で初めて仕事を受けたのが、2017年の5月に行われたライター交流会のイベントレポートでした。その後、本格的にライターとして独立したので、それが印象的な出来事でしたね。まさか半年後に自分がここに立たせてもらえるとは思っていなかったのでびっくりしています。

 

中山:僕は昨年、自分のブログで旅行記を書いている関係でチェコに行き、現地の政府観光局とコラボレーションして取材記事を書いたのが印象に残りましたね。

宮脇:ブログがきっかけで、海外とのお仕事に繋がったんですか。いったいどういう経緯だったのでしょう?

中山:大使館は大使館同士の横のつながりがあるんです。最初に英国大使館の方と知り合いになり、イベントなどに呼んでいただき、他の大使館の人と知り合いになって……という流れで。

宮脇:お金じゃない部分でのつながりで、まさに経験が報酬というか。関さんはいかがですか?

:私はメディアのディレクションに携わったのが昨年からだったので、それがとても印象深いですね。それまでは自社メディアの品川経済新聞の原稿を執筆したり、先輩方の担当している案件を手伝ったりするなどしていましたが、昨年は編集の仕事を本格的に始めた1年でした。

宮脇:なるほど。編集の仕事というのはいろんな役割があると思いますが、関さんにとっての編集とは、どのような仕事でしょうか。ライターさんにとって編集者はどんな仕事をしているのか、少しわかりづらいかもしれないですよね。

:編集として携わっている媒体では、ネタ採用の可否を判断したり、取材依頼書をチェックしたりするところから、ライターさんがあげてくださる原稿に朱字を入れるなどしています。編集として、いろいろなライターさんの原稿を見せてもらうことで他の人の表現や着眼点を知ることができますし、自分ならどう書くかも考えるので、結果としてライターとしてのスキルにも繋がっている気がします。

 

●Q2「ライターとしてどのようなポジションを取りに行っているか」

宮脇:ライター交流会を開くと、来場者から「ライターとして専門性をつくるにはどうしたらいいか」といった質問をよくいただきます。これについて、橋本さんはどう思われますか?

 

橋本:昨年は基本的に依頼を受けた仕事を全部引き受けるというスタンスでしたが、今年は人の気持ちや思いを伝えられるような仕事をもっとしていきたいですね。もともと音楽活動で曲や歌詞を書いていたので、ほかのライターさんと違う表現のアプローチができればいいな、と。

宮脇:なるほど、専門性=ジャンルということではなく、自分ならではの表現方法を磨くというのはありそうですね。中山さんはライターと同時にブロガーでもありますが、その立ち位置や表現、情報発信のスタンスをどのように意識していますか?

中山:ブログは自分のブログを購読してくれている読者へのテイストで書きますが、ライターとしてメディアに書く場合は、きちんとターゲットにそった文章を書く必要がありますよね。そうした人格の切り替えは大切だと考えています。そういう使い方はポジショニングと言えるのかなと。

宮脇:ベテランになればなるほど、ブログを書いているライターさんは少ない印象がありますよね。ブロガーとライターをうまく両立させているのって、個人的にすごいなと思っていて。ライターって依頼されて書くものじゃないですか。だから「自主的には書きたくない」って人は結構いるんですよ。

中山:僕はライターの仕事をブログで書いたことは一度もないです。そこはきちんと住み分けをするようにしています。ブログは今年で18年目を迎えるのですが、自己PRに繋がっている部分があって。例えば旅行の仕事をしたいのなら、ブログで自分が旅行好きだということをアピールしておくと、頼む側も仕事を振りやすい。そういう使い方はあると思います。

宮脇:ブログがいわば自分の名刺になっているんですね。

 

●Q3「今注目しているメディアや、書いてみたいメディアは?」

:働き方のメディアにすごく注目しています。今まで担当していたのは、読者ターゲットが自分と似ている女性向けの媒体だったので、新しい案件で携わるようになってからは「こんな働き方があるんだ」と、新たな気付きが増えました。

宮脇:弊社の案件でも働き方をテーマにしたオウンドメディア案件は多いですよね。社会が多様化し、いろんな働き方が生まれていますから。中山さんはどんなメディアに注目していますか?

中山:ウェブメディアを仕事にする中で、金銭面のメリットだけではなく自分をブランディングできるところで書きたいなと思います。難しいとは思いますが、書いてみたいのは「BuzzFeed」ですね。知名度あるメディアで書いているのって、世間にアピールしやすいので仕事にも繋がりやすいと思います。

橋本:私は先ほど「人の思いを伝えたい」って話をしたんですが、女性の生き方についてもすごく興味を持っています。今はライターとして活動していますが、いつか女性誌でコラムを書いてみたいですね。自己表現の場として、いつか女性メディアや女性誌で連載を持ってみたいです。注目しているメディアだと、今CHINTAIさんが運営する「haletto」というメディア。既に執筆させていただいているのですが、そこがすごく私の興味のある題材と近いのでこれからも続けていけたらいいなと思っています。

 

宮脇:なるほど、エモーショナルな文章を書くニーズは、これからのコンテンツとして高まるかもしれませんね。

 

●Q4「今後ライターの特性を生かして地元でやってみたい活動」

宮脇:東京の仕事は地域性というより、全国どこでも流通しそうなコンテンツって感じがありますよね。今回は大宮 #ライター交流会 ということで東京にも近い地域ではあるのですが、地元でやってみたい活動ってありますか?

中山:地方って誰かに勧められないと行きにくいので、その地域の情報発信をする人がいなくちゃな、と思っています。今は、「埋もれてしまっている地方の観光資源を発掘しよう」という目標をたててブログを運営しているのですが、やはり観光が寂れちゃうと街ってどんどん終わってしまうんですよ。そこは問題意識としてずっと持っていますね。

宮脇:橋本さんはいま川越在住ということですが、何か地元で活動とかはされていますか?

橋本:今のところはないですね。川越にはクラフトビールを作っているコエドビールというビール工場があって、そこに取材に行く予定だったんですけど、急遽禁酒を決めまして……。

宮脇:え、禁酒を始めたんですか? コエドビール、おいしいのに。

 

橋本:私の好きな安室奈美恵さんが引退するので、ラストコンサートまではこの1年がんばろうという願掛けで禁酒しようと決めました(笑)。地元のライター活動としては、川越には氷川神社という縁結びの神社があって。そこで出会いのきっかけのイベントやってみたら面白いんじゃないかなとなんとなく思っています。

宮脇:ライティングじゃないにせよ、自分たちで考えて企画を出すというか、そういう方向性はアリですよね。関さんはどうでしょう。

:今はあんまりないですね……。ですが、品川区域にフォーカスした自社メディアの品川経済新聞を担当してから品川がすごく好きになりましたし、そういうローカルメディアはいいなと感じています。

 

●Q5「2018年はこれに注目している」

中山:いま観光客のインバウンドがすごくアツくなっていますよね。いかに海外の人にとって日本の情報をちゃんと与えるかってとても大事だな、と。例えばローカル線はまだ英語対応していない部分も多く、あまり海外の人が利用しにくい状況です。そういう部分を探して、いっぱい記事を書いて、翻訳し、海外の人に対して記事を増やすっていうのは大事だな、と。

あとライターとしての立場でいえば、今年は自動翻訳の精度が高くなっていきそうなので、それを活かして何かしら形にしたいですね。音声で書いたものを動画にしていくのもいいですよね。そうやって、言語を取っ払うことができたらいいのかなと思っています。

宮脇:そういえば先日、ギズモード・ジャパンの初代編集長だった清田いちるさんが「bouncy」という動画メディアの編集長に就任したんですよ。テキスト出身の方なのにいきなり動画の編集長。そうやってコンテンツを動画化することに対して、ライターが興味を持ち始める時代になってきた印象はありますね。

 

橋本:私も動画に挑戦してみたいです。「コラムを書きたい」という話をしましたが、文章で問題提起してそれを動画と歌でアンサーしたり、自分の書いたコラムと曲を合わせて動画を公開したり。そういった形で、楽しめるメディアを今年リリースしようと考えています。

宮脇:身近に使えるツールが簡略化されてくると、今までの枠組みがどんどん更新されていきそうですね。関さんは、いかがですか?

:今SNSで人気に火がついた作家さんが多く登場してきています。表現の幅も大きく変わってきていている時代で、特に営利目的ではなく、個人でSNSを使って発信している人がすごく増えているので、編集者としてそこをもう少し追いかけたいですね。

宮脇:お金のためじゃなくて、経験のためにしているライティングの仕事というのはもちろんありますよね。ただ、ネットメディアでも経済活動をちゃんとしようと考えること、お金をきちんと回していこうと考えるのは、これからの編集者の大事な仕事になると思うんです。

それでいうと、仮想通貨の登場って大きな事件だったと思うんですよね。円という存在が変わるかもしれないし、お金の流通も変わるかもしれない。そこでネットの広告についても、記事を出したことによる対価をどう得るのかってことも、この1〜2年で変えていかないとすごくもったいないなと感じています。

中山:僕も同じ思いです。対価をライターさんにちゃんと還元できるといいですよね。ライターさんに広告収入に対しての跳ね返りをつくるとか、コンテンツの価値を上げていくとか。広告の仕組みはもっと変えていく必要がありますね。

宮脇:私自身はウェブの広告をちゃんと変える1年にしたいですね。みんなネット広告が好きだって方います? スマホをスクロールしていたら、いきなりバナー広告がふわっと現れて間違えてタップして毎日ムカついていますよね?(笑)

それって絶対イヤじゃないですか。この広告をちゃんと喜べるような仕組みができてほしいなとすごく思っています。それがこの1年の課題かな、と。それではいったんトークセッションを締めます。

 

●みんなの2018年の抱負は?

トークセッションのあとはそれぞれが今年の抱負を発表!

登壇者3人の抱負はそれぞれ「原稿は当日に」(橋本)、「メリハリのある仕事をする」(関)、「両立」(中山)。といったもの。ライター仕事はよりスピード感が求められ、複数化していくのかもしれません。

来場者からは「お金を稼ぐ」といったシンプルなものから「とにかくいろいろやってみる」といったものまで、さまざまな抱負が寄せられました。来場者同士で抱負について意見交換するなど活発な交流も行われていました。

トークセッションの後は、来場者みなさんとの交流会。年が明けて初めて顔を合わせた人も多かったのか、会場ではあちらこちらで遅めの新年のあいさつが行われていました。2018年の幕開けに相応しい、参加者たちの意気込みが感じられるライター交流会になったのではないでしょうか。

レポートや感想を書いてくださった方も。

 

▼脳みそは当てにならない|卯岡若菜|note(ノート)
https://note.mu/uokawakana/n/n3e2c588fa67d

ご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました!

(神田匠/ノオト)

 

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